講師
甚上 直子
学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAK ジャパン
教育アントレプレナー支援事業責任者
ジャパンバイオデザイン チームコーチ & ベストメンター 2019
ワークショップの目的
研究者が自分自身に対する理解を深めるとともに、チームビルディング能力を高め、多様なバックグラウンドを持つメンバーを巻き込んでマネジメントしていく手法を身につける。
ワークショップの内容
冒頭、講師よりバイオデザインでの「チームラーニング」について解説がありました。チームの課題を解決するためには、そのプロセスの中の個人と個人の関係性が重要です。医師とエンジニアなど、バックグラウンドが異なるメンバー間のコミュニケーションにおいて、相互理解を深め、機能的なチームに導く手法がチームラーニングです。
高い成果の出るチームの共通点は、対人不安がなく、心理的安全性が担保されていること。自分の考えや感情を気軽にオープンにでき、各チームメンバーの発言量が同等であることや、チームの社会的感受性が平均以上であることが特徴なのだといいます。講義ではチャートを使い、チームラーニングの基本的な考え方や、機能しやすいチームの特徴など、詳しく解説されました。
続いて行われたワークショップでは、MBTI(マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標)を使い、参加者を16のパーソナリティータイプに分類。「外向性・内向性」「感覚志向・直感志向」「思考志向・感情志向」「判断志向・知覚志向」という4つの軸から、参加者自身の指向性を探ります。その過程を通じて、参加者はそれぞれが有するプロジェクトリーダーとしてのギフト(自然に発揮できる長所)を発見。自分とプロジェクトメンバーとの違いをポジティブに捉え、ヒエラルキーのない水平なチームづくりのための考え方を実践的に学びました。
その後、チーム運営のプロセスについて語られ、チーム・キックオフの際のポイントや、チームが定期的に確認すべき項目、フィードバックを行う際に留意すべき点について共有。最後に、タスク管理や連絡方法など、効率的なプロジェクトマネジメントについて説明がありました。