講師

甚上直子氏

学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAK ジャパン
教育アントレプレナー支援事業責任者
ジャパンバイオデザイン チームコーチ & ベストメンター 2019

タイムライン
9:30〜9:45   講義「チームラーニング」
9:45〜11:15  ワークショップ「MBTI」
11:15〜11:40 ワークショップ「チームラーニング実践編」
11:40~12:00 質疑応答
本セッションでは、バイオデザインにおける「チームラーニング」について理解を深め、効率的なチームビルディングを実践するための講義とワークショップが行われました。

(1) バイオデザインのチームの原則を学ぶ

チームラーニングを学ぶにあたり、まずはワークグループとチームの違いについて解説がありました。チームは、ワークグループと比べて相互依存性が高く、リーダーの役割が分散されていることから共同作業によって成果が生まれます。バイオデザインにおけるチームでは、お互いがヒエラルキーのない水平な関係性を築き、自分の常識を客観視して時にはそれに囚われない行動をとることが重要とされています。また、メンバーは多様な背景と価値観をもって集まるため、チームとしての規範を意図的に作ることや目標を定めて合意をすることが必要になることも示されました。

(2)実践、MBTI! 16のパーソナリティ・タイプから自己理解を深める

MBTI(マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標)とは、個人がどう世界を認識し、物事への決定を下すかについての心理学的な選好を示すことを目的とした内観的な自己申告型診断テストです。「外向性・内向性」「感覚志向・直感志向」「思考志向・感情志向」「判断志向・知覚志向」という4つの軸から16のパーソナリティータイプに分類されます。

参加者は、事前に受験したテスト結果と当日のワークショップの中で得られた結果を照らし合わせながら、自身の志向性を探り、それぞれが有するギフト(自然に発揮できる長所)や盲点について理解を深めました。

同じタイプの集団でディスカッションを行い、違うタイプの集団へフィードバックを行いました。会場からは「あるある〜」という笑い声や「そうなんだ」という驚きの声が聞かれ、活気あふれる時間となりました。

(3)心理的安全性の重要性とチームラーニングに落とし込む

ワークショップ「チームラーニング実践編」では、心理的安全性に関する話がありました。チームのメンバーが向上心を持って挑戦し続けるには、心理的安全性が欠かせません。安心安全な状態で野心的な目標に対する達成責任が求められた時に、人の学習は進むといわれています。ワークショップでは、理想の状態や心理的安全性をはかるための7つの問を確認し、参加者はそれぞれの過去の経験を共有しました。

(4)参加者の声

参加者からは以下のような声が聞かれました。

「みんなのことを知れて、雰囲気が一気に良くなりました。」
「すごく良かったです。ぜひ、チームでやってみたい。」
「どうやったら受けられるか知りたいです。」

多様なバックグラウンドを持つメンバーをマネジメントしていく手法を実践的に学ぶことができ、それを今後も活かしていきたいという前向きなコメントが多く見受けられました。

講師の甚上氏より、「MBTIはシンプルで分かりやすく、皆で楽しんで研修を受けられることがメリット。自分自身やお互いを知り、世の中にはいろんなタイプの人がいるという事実を体感してもらえたらなによりです」とコメントがありました。バイオデザインでは、多様なバックグラウンドを持つメンバーが同じ方向を向き歩んでいく必要があります。今回は、そのスタート時に必要な「チームビルディング」について楽しく学ぶことができました。