バイオデザインメソッドによるアントレプレナー型
若手医療機器研究者の開発サポートプログラム
Medtech Academy by Tokyo Biodesignとは
Medtech Academy by Tokyo Biodesignは、東京大学を拠点に、バイオデザインプロセスに基づいた各種プログラムを提供しています。
本事業においては、日本医療研究開発機構(AMED)の事業として、医療機器開発を進める全国の若手研究者に対して、教育プログラムとマッチングイベントを主体とする開発サポートを行っています。
医学、工学、ビジネスと異なるバックグランドを持ったチームで医療機器開発を進めるフェローシッププログラムの運営で培われた経験とコミュニティを活かして、本事業を推進しています。
医療機器開発における課題
日本の医療で使われる医療機器には海外からの輸入品に頼っている機器が多くあり、日本発の革新的医療機器の開発が期待されています。
医療機器が製品となって売り出されるには、優れた技術であるだけでなく、製品化ニーズ、臨床ニーズとの合致に加え、医療機器として具備すべき安全性・有効性、治験対応、品質マネジメントシステムなど規制への対応、その医療機器としての事業性など、さまざまな要件を備えなければなりません。
しかし、これら全てに対応するには、専門家が特定分野のみを支援するだけでは不十分であり、医療機器開発を構成するプロセス全体の視点に立った支援が必要とされています。
バイオデザインプログラムとは
バイオデザインプログラムは、米国スタンフォード大学のポール・ヨック博士らが開発した医療機器開発に特化した包括的プログラムです。
初期段階から事業化の視点を踏まえてニーズを検証することにより、実現性の高い医療ビジネスを生み出すアプローチが特徴的です。
バイオデザインのプロセスは大きく3つのフェーズで構成されています。
1.医療現場の未解決ニーズの特定(Identify)
2.問題を解決する医療デバイスの開発(Invent)
3.事業化を通じたイノベーションの実現(Implement)
このプログラムでは、医療現場における未解決ニーズを出発点として、医学、工学、ビジネスすべてを融合しながら現場で本当に求められる医療デバイスの創出を目指しています。